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11/16/2015

臼杵土づくりセンター

過去を生きたものたち、今を生きるものたち、未来を生きるものたち。
繋がりを廻る命の道筋を紡ぐ人々の群像劇。
農を初めとする「100年単位の仕事」に携わる人々の物語。

100年ごはん


今、一番観たい映画のひとつだ。この映画の作成過程が綴られた本を読み、舞台である大分県臼杵市に興味を持った。


臼杵農業の概要

臼杵市では、学校給食に地元野菜を使おうという取組みが平成12年から行われている。子供に食べさせるものだからと、徐々に農薬の使用も減らし有機栽培を行う農家も増えてきた。平成17年、市長の意向で有機農業への取組みが一層加速した。
それまで有機農業をやっていなかった人も有機農業に挑戦するようになった。しかし、なかなかうまくいかない。原因は土。化学肥料の過剰投入で土のバランスが崩れていた。また、厩肥(動物性)ではなく、完熟した堆肥(植物性)の投入が土づくりには欠かせない。そこで、平成22年に市内に堆肥を供給する臼杵土づくりセンターが建設された。


土づくりセンター見学

臼杵土づくりセンターは500円で見学ができる。参加者は私1人だったのにも関わらず、市の農林振興課の方(以下ガイドさん)が2時間も工場を案内してくれた。かなり詳しく質問もできて、これで500円とは、申し訳ないくらいだ。

臼杵市には昔から有機農業(自然農に近い?)をしている方がいた。技術面ではその方のアドバイスを受け、有機農業を広めている。土づくりセンターでは、豚糞2:草木8(乾物重)の割合で堆肥を作っている。この割合もその農家の方が昔からやっていたものを参考にしている。
左:豚糞 右:草木(この後圧力を掛けて粉砕する)

醗酵は自然と80度前後で安定する。


センターの運営 経費と売上 

一般的な堆肥センターは、処分料を取って廃棄物を引き取る。しかし、このセンターでは資源として1t当たり300円で買い取っている。廃棄にお金がかかっていた豚糞が資源になり、放置されていた山も、間伐材や落ち葉を集め資源とすることで整備されるようになった。未利用資源は有り余っているようで、いたるところから集まってきたと言う。工場のキャパもあるので、現在は特定の地元企業しか受け入れていない。そのお陰で、原発事故後、放射能汚染の問題も無かった。

うすき夢堆肥
収入は製造した堆肥の販売費だ。「うすき夢堆肥」というブランド名で販売している。農家向けには1050円、一般家庭には袋詰めにして10300円で販売している。一般的な堆肥と比べても相当安いが、質は良いと思う。熟成期間も6ヶ月以上と長い。最終的には人が臭いを嗅ぎ品質をチェックする。ワインほど強くは無いが、長熟の赤ワインで「きのこ臭・腐葉土臭」と表現するような香りだった。

臼杵土づくりセンターは県の事業で建設された。建築費は63千万円。現在は市の所有となっている。年間2300トンの堆肥を生産、経費は3000万円、堆肥販売による収入は1000万円。2000万円の赤字である。だが、「道路を直すのに何億円もかけるよりも、農地の保全に2000万円使った方が良い。それに、工場は赤字だが、農家所得が上がり、海や森がきれいに整備され、問題だった廃棄物の処理ができる。複合的に考えればプラスになっている。」と言うのが、ガイドさんの考えだ。単純に金銭で評価すると赤字だが、町に貢献しているものであり、健全な税金の使い方だと思う。しかし、これに反対する市民が多ければ、市長も、市の方針も変わり、建造物だけが残ってしまう。市長の思いがつながっていくことを願いたい。

センター以外での取り組み ぶれてはいけない想い

「農家は作るプロだが、売るのは下手だ」よく耳にする台詞だ。臼杵市では、化学肥料を使わず、うすき夢堆肥を利用し健全な土壌で栽培された農産物の認証「ほんまもん農産物」を作っている。地域全体でのブランド化だ。ほんまもん農産物ネットワークと言う集まりがある。ここでは、生産者の紹介や販売情報の公開は勿論、消費者がどんな野菜を求めているか、どこで野菜販売をできるかといった双方向の情報交換ができる。このネットワークはWeb上にも公開されている。
ほんまもんの認証を受けている農家は30件程度とまだ少ないが、知名度は高く、臼杵市のほとんどのスーパーや直売所に「ほんまもん農産物コーナー」があった。

販売以外にも、食育活動、担い手育成、加工品開発などにも取り組んでいる。JAとも競合するのではなく、協力し合っているという。とは言っても、JAは「一部の農業者の見方をするわけにはいかない。農業者全体のためになる仕事をしなくてはいけないから、有機農業を推進することは難しい。」と言そうだ。もっともな言い分だ。むしろ、行政側がその壁を乗り越え、有機農業をスタンダードにしようとしていることに感動した。
NPOやベンチャー企業ではなく、JAと行政と言う大きな組織だからこそ進められる新しい農業のモデルだと思う。

農家所得を上げるために県外への販売も一部行っている。しかし、外部への販売を主力にはしない。臼杵市の有機農業関連事業は地元の土壌と市民の健康を守るための取組みである。外部へ売り出す前に、市民に食べてもらいたいという考えがある。
その為、土は市内で使用する人にしか販売しない。野菜は市外の大手スーパーなどから「もっと安定して出荷してくれるなら特設コーナーを設けたい」と誘いがあっても外への出荷にブレーキをかけている。
「儲けるための農業を作るのが目的ではない。あくまでも目的は臼杵市の農地保全と健全な食生活にある。その土台を複合的に作ること。その結果、自然と強い農業ができ、それが儲けにつながるかも知れないが、目の前の利益を求めて目的を忘れてはいけない。」と、ガイドさん。
臼杵市に来る前、古野農場でも、「地域全体を考えなくてはいけない。」「何のためにやるのか。その目的がぶれてはいけない。」と言われた。この2つがここ最近、脳内会議の重要なキーワードだったが、まさにその考えに基づいた事業を観る事ができた。


印象

臼杵市では、ランチにほんまもん農産物を食べられる飲食店を探すつもりでいた。しかし、見当たらない。ガイドさんもそこがこれからの課題だという。ほんまもん農産物認証を受けている農家は少なく、安定した供給が難しい。その為、飲食店でもなかなか使用できないそうだ。

認証制度自体の知名度は高い。市外でも、映画の影響もあるがこの取組みは有名になっている。このセンターに観光がてら見学に来る人もいるらしい。今後、ほんまもん農産物生産量が増え、安定供給されるようになれば、それを求めて来る観光客も増えるだろうし、さらに加工など可能性は広がっていく。まさに、地域を守るための農業を基盤として、地域が盛り上がっていく、そんな未来が想像できる。




11/14/2015

なぜ放浪するのか?そりゃまぁ家が無いからもあるんだけども・・・

何のために旅をするのか


正直、あまり自分が「旅」をしているという実感はありません。旅と言うより、行きたい場所を訪れているだけ。
それが、たまたま続いているだけです。でも、説明しやすいので「旅」と言う単語を使うようになりました。


大学生時代、農家を回ったときは「幅広く、日本の農家の暮らしや農業を見る」と言うのが目的だった。短期間で全てを理解することはできないし、会話から想像する部分も多く「知る」ではなく「見る(触れる・聞く)」と言う感覚でいた。

当時は自分が農耕をするつもりはなかった。「農業者と共に、日本の農業や食をよくしていく」そんな将来をイメージしての旅だった。現在は、自分が会社で農耕をすることになり、視点が少し変わった。先進的農家の経営や哲学、地域の繋がりなど注目するようになったと思う。



古野農場奥さんの指摘

大学生時代は一部に偏らず、多くの農家の意見が聞きたくて、そして、今は、自分が就職し、農を中心に地域活性化のような活動をする時のために、「先進事例」や「考え方」のような物に触れたいと思い各地を巡っている。
しかし、「そんな転々として、何が分かるんよ。ちょっといただけで、うちのこと全ては分からん。」と言われてしまった。私は、長期でいる研修生のように、幅広い技術は学べない。作付け計画のイメージもできない。そういったテクニックに関しては、それで良いと思っていた。(5年前は就農しないと思っていたし、今は、)就職後に地域の人に学ぶ面が大きいと考えているからだ。また、数日いただけでも、その地域や農家の特色、自分が農業経営をする上でのヒントのようなものは得られる。しかし、奥さんの言う通り、全てが分かる訳ではない。長く付き合ってこそ気が付くことがある。

また、「(人間は)何を見ても、自分の分かっているものしか分からない」「自分の都合の良いように捕らえてしまう」ともおっしゃっていた。見たかった部分や想定していた物、抱いていた疑問を解消し、自分の求めていた答えで満足してしまう。短期間で地域を巡る時、そうなっている気がする。見落としている部分は数多くあるはずだ。

各地を転々とし、各地を比較しての考察ができたし、様々な取組みを見ることができた。コミュニティを広げられたのも、大きな収穫だと思う。しかし、通年しての研修をしたことはない。そういう時間の使い方をした方が、充実した学びができたのがどうか、定かではない。いや、そういった時間をとった方が、考えも深まり、他の地域を比較する際にも、もっと質の高い考察ができたと思う。。。
人生何事も、「別の選択をしていたら・・・」と考えていても進まない。今までの経験と反省を今後に生かそうではないか。就職後、(就職先がある)千葉県ではしっかり地域のことを長期的に学んでいこうと思う。


「外にばっかり気が向いている。自分に気を向けなさい。」

これも、奥さんの言葉だ。初めは人に気を使いすぎだって意味かと思った。どうやらそうではないな。多分、「外ばかり見ていないで、自分の内側を見なさい」という意味だと思う。動き続けているだけでは何も見えてこない。「自分の分かっているものしか分からない」のだから。たまには、落ち着いて、自分の内側に目をむけ、何がしたいのか、何を考えているのかを考えるべきだという意味だと思う。
人間の成長は「拡散」「集束」「定着」の繰り返しである(ちょっと違うけど確かこんなのだった。U大学 武道学概論より)。様々な情報を得て(拡散)、混乱してきたらそれをまとめ(集約)、たどり着いた考えを自分の物にする(定着)。そして、また拡散が始まる。
私の場合、拡散(旅など)ばかりになり、集束がないと思う。つまり、自分と向き合っていないのだ。もっと自分への理解を深める必要がありそうだな。それができれば見えてくる物も変わってくるのかも知れない。

今までの人生、反省は多々ありますが、
今年度が最後のモラトリアム。
次の耕作に向け、心は燃えていますよ!!

随分、ブログと関係の無いことを書いてしまった。この記事以外にもこの所ブログの目的も曖昧になってきてるな。
渡仏前のままだし、表紙とか紹介文、早々に見直さないとですね。

Les gâteaux japonais en Kyoto


J’ai visité à Kyoto qui est une ville touristique. Aujourd’hui, je vous presente des Gâteaux de Kyoto.
Le plus populaire de gâteau de Kyoto est Yatuhashi. Mais dans ce séjur, je n’en ai mangé pas. Je parle l’autre gâteaux.


Demachi Futaba (adresse :上京区川原町通今出川上青龍町236)

Ce pâtiserie japonais est renommé pour le Mame Daifuku. Daifuku est un gâteu de riz gluant ( Mochi) fourrés à la pâte de haricot azuki(sorte de haricot rouge)(Anko). En japonais, Mame, ça veux dire l’aricot, le soja ou le pois etc. Donc Mame Daifuku est une sorte de Daifuku. Ce Mochi contient de haricot noir ( ?en japonais Kuro Mame. Je ne sais pas français).




J’ai achté 3 type. Le gauche est marron, le milieu est aricot noir et le droit aricot ruoge (pas Azuki).
Le Mochi est trés Mochi Mochi (c’est un sensaition dans la bouche comme souple, moelleux tendre ??? mais flexibillité ???) et un peu plus épais que autre pâtisserie. C’êtais trés bon !!
Si vous n’aimez pas Anko, je vous recommander le marron. Son intérieur est la pâte de patate douce. Ce Daifuku s’apelle Imo(patate douce) Daifuku. Il est moins de sucré d’Anko. Peut-être c’est spécialement brassé pour la saison d’automne.

Attention :On peut conserver ce gâteau seulment un jour. Ce n’est pas convenable pour cadeau. Mangez à Kyoto !




Mangetu (adresse :左京区麹小路通り今出川上ル)

Ce pâtiserie japonais est renommé pour Ajarimochi qui est un Manju. Le Manju est un gâteau traditionnel. Normalment son intérieur est Anko et extérieur est des pâte de farine de blé. Mais le Ajarimochi se fais avec farine de riz glutineux. C’est rare ! Et c’étai bon !!



Quand vous mengez des Gâteaux japonais,


 je vous recommande les manger avec du tés Japonais. Parce que le Anko est trop sucré. Essayez le mariage de Gâteau japonais et du tés japonais !

11/11/2015

九州突入! 合鴨家族へお邪魔しました。

二度目、5年ぶりの古野農場





今回も前回も1週間程度と短い日程。私の知る中では一番テキパキ仕事が進む農場だ。何箇所かで農業バイトをして自信があったが、ここで研修したらついていけないと思う。他の所でも、研修やバイトではなく、自分が農場主になるならうまくできる気はしないけどね(苦笑)。

〈期間も短く、作業の合間に写真撮る余裕もなさそうだったので写真は少ないです。〉

今回の作業は、畝間の除草、サツマイモ・万願寺唐辛子の収穫、水田のヒエ抜きなど。
小さいサツマイモをオーブンで焼いたやつがバッサ美味しい!小さいのは格外品で、基本的に従業員のおやつだけど、試食に出すと売れるそうだ。こりゃ買いますわ!
他の野菜も勿論美味!そして、なにより米!前回、白米と玄米を合わせたご飯に感動したのを覚えている。未だに、私の人生一番のご飯だと思う。今回は麦ご飯。こっちは、麦のプツプツ感が良い!

何のために有機農業をするのか

古野さんご夫婦は「なぜ有機農業(に限らず、○○)をするのか」という、目的を大切にしているように感じた。別に答えがある訳ではない。自分なりに見つければ良い。自分で見つけた目的が無いと続かない。目的から反れるとうまくいかない。ぶれずに突き進めるような目的を考えなくてはいけない。当たり前のことだけど、大切なことだ。

一人勝ちではなく、地域
私は4月から福祉の会社に入社します。そして、耕作放棄地で農業をします。

地元の人が農地の管理をお願いしてくるくらいの信頼関係、地元の人に学びながら始める農業、最終的な目標は地域全体をよくする事。そんな、ところに惹かれて、この会社に入社した。

「農地を借り、まずは周囲に習って農業をするので、初めは慣行農法になると思います。」
と言う発言に対し、「それがいい!」とみんなが言う。当たり前だと思っていたけど、そこまで押されるとは思わなくて、びっくりした。やっぱ「郷に入っては郷に従え」という考を農家の人は重要視しているのだろう。
また、「1つの農家や会社ばかりが活性化してもいけない。地域全体の農業が元気ならんと。」と。古野さんも、周囲の離農する方に農地を任されていて、農家数は減少している。この町では、水路の関係上、上流の人が農業(水路の管理)をしなくなれば、下流で水が引けなくなってしまう。地域全体が活性化するというのは、ここでも課題のようだった。
私の就職先も、離農者が多いから農業を始めるだけで、本当の目的は農業参入ではなく、地域活性化だ。耕作放棄地の利用は守りの事業だと捉えている。そこから、どうやったら周辺農家が離農しないか、農家の利益を出せるのか、それを考えるのが攻めの事業だろう。「地域の為」と言う目的を忘れず勤めたいと思う。



現実は甘くないだろうけど、始まる前はいくらでも理想を言いますよ!!


本文とは関係ありませんが、古野さんの米で作ったお酒「一鳥万宝」です。
合鴨一羽から、色々な効果、価値が生まれるという、古野さんの作った造語です。

10/18/2015

0円大特免許&友人 メーク イン 厚沢部町!

シャッタースピード伸ばして、字を書くやつ
やってみました。


厚沢部町のメークインのキャラクター「おらいも君」
クイーンなのに男の子?
函館からバスで2時間、江差町の手前、メークイン発祥の里、厚沢部町(あっさぶちょう)へ行ってきました。免許取得をしながら農家バイトで免許代を稼げるという「ゼロ円免許合宿」に参加しました。
















時給750円のバイトをしながら、99900円の免許を取得する。

「時給良いとこで金貯めてから免許取れば良いじゃん!?」 って??

僕もそう思いました。実際、時間とか金銭的なこと考えるならその方が得だと思います。

僕の場合は、
    金を稼ぐ場所が無い
    金を稼いで免許取る為の計画を立てるのが面倒
    合宿!共同生活!援農!楽しそう!!

ってことで参加しました。
12はただの怠惰ですね。そして、やはり3が大きい。
想像以上の収穫でした。





 
個性豊かな農家が多く楽しい!


ジャガイモの収穫
機械の上で選果するハーベスターも乗りました。
高校時代から乗ってみたかったんだぁ!


大根
内地で冬に抜くのと比べてかなり簡単に抜ける。
夏の大根なのに、甘くて煮物に合う!気温の問題かな?


カボチャ
ツルがある場所で長靴はしんどい。
農作業慣れてない人には足袋がいいと思う。



農家の方と話をしていると、農業について知らないことはまだまだ多いなぁと実感します。そんな中、方言が聞き取れないのが悔しい!結構聞き漏らした情報がたくさんありそうです。

農家「ズイヒしてっところは練ってちゃって大変だ」

私(ズイヒ?練る?田んぼの話だよな?土を練るって事か?代掻きの仕方が悪い?)

私「練るって代掻きがうまくできてないとかですか?」

農家「ん?練ってるとな、収穫前に雨が降ると穂発芽しちまうんだよ。」

私(あぁ!追肥しているところは寝ちゃってるってことか!!!)


※本当に発音が「練る」でした。

こんな感じで苦労しましたが、

JAの選果に対する不満だの(ジャガイモの共選なんて後回しにして、大根とか足の速いものもっと受け入れてやりゃ良いのに!って、イモ農家が言ってる。)

温泉の熱を苗代に利用していたことだの

サツマイモが意外と育つだの(でんぷん用の種で、反収3t。鹿児島の産地で1t。連作が問題で鹿児島の収量は減っているらしい。逆に厚沢部も、ジャガイモはかなり連作している。連作障害は人事ではない。)

ポップコーン用のとうもろこしを育てているだの(京都のスマイルフーズなどに販売中。次、京都行くとき寄ってみよう!)

色々、面白い話が聞けました。

勿論、イモの塩煮やふきんこもちなど郷土料理も!!!

芋の塩煮
塩で煮て水を捨てて少し加熱
ホクホクで芋の味がしっかり味わえる
ヤマゴボウのみりん漬
めんつゆで漬けただけ
独特な臭みがあるけど、うまみも強い

郷土料理ではないが、ピザ焼きも!



参加者は宿舎で共同生活

宿舎の朝
数年振りにJASC(日本農業系学生会議)のような農に熱い夜が続くかとワクワクしていました。
お祭にも参加!
実際の参加者は普通免許を取りにきた人や東京理科大学の長万部キャンパスから夏休みを利用してバイトに来た学生達。ほとんど農業分野の人はいませんでした。期待とは大きくずれましたが、それでも共同生活というのは楽しいもので、いつもワイワイ!ガヤガヤ!

農業なんて何も知らなかった人たちが、畑で汗を流し、農家の暮らしに関心を持つ、農への入口を広げられる良い企画だったと思います。なんか上から目線な言い方ですね笑。でも、本当にそういう企画が大切だと思います。
自分は、参加者のなかで少数派の(元)農業系学生だった訳で、もっと農業に関心を持てるような話題提供を心がけるべきだったのかとちょっと反省しています。自分の専門分野の話をラフに振るというのは難しいですね。
皆、輝かしい成長を遂げました。



大特免許を取得、自分の課題も発見、新たな出会い!クラッティというあだ名も定着!
大満足のゼロ円合宿でした。

10/05/2015

魚好きコソドンと温泉のフグ

大学時代の友人U君の家でBBQ!フグの養殖をやっているコソドンという怪獣・・・もとい、青年に出会いました。


U君には那珂川町でフグの養殖をしている同級生がいるという話は聞いていましたが、ようやく会うことができました。
左 コソドン  右 U君
魚好きで良い人やった!BBQにマグロとフグをもって来てくれた。なんと贅沢なBBQ!!
フグ、焼くとこんなに身が引き締まるんだ!うまみも強いし、くさくないのに独特のフグの香り。ひれ酒最高!!

そんな、うまい飯と酒の勢いで、翌日に那珂川町まで来てしまいました。(Kさん運転お疲れ様です。)

仕事中にも関わらず、施設を案内してくれました。

きれいなトラフグ
ストレスなどがたまると黒くなる

生けす(プール)






この辺りの温泉は塩分濃度約0.9%。ほぼ生理食塩水。そのため、淡水魚も海水魚も生きることができるのだそうです。そこで、古いプールを利用して、この温泉水でフグの養殖を開始!採算が取れそうな高級魚で、温度の変化に比較的強いことから、フグが選ばれたそうな。
塩分濃度0.9%の塩水だと、味がのらないらしいです。そこで、出荷前に塩分濃度の高い水槽に移します。こうすると天然のものよりうまみ成分が多くなっているというデータもあると言っていました。
 
そして、フグ料理
勿論、見学だけで帰るつもりはありません。ちゃんと食べてきましたよ!!

コソドンのお勧め、扇乃館(HP)!


ふぐ刺しと煮こごり


フグ天丼
写真はしょぼかったのに実物ちょーー豪華!騙されたわ!!


お味は・・・??

ふふふッ、見た目通り最高!!

本当、コソドンさん、ご馳走様でした!!!


中川水族館→地元鮎定食→那珂川の廃校利用した美術館→フグ料理→フグが育ってるのと同じお湯の温泉

って、デートコースを提案します。

9/02/2015

阿部梨園 ~目指すは日本一の梨農家~

宇都宮の阿部梨園さんで、収穫期だけアルバイトをさせていただきました。阿部さんはかなりビジネスの視点を取り入れていて、パッケージのデザインとか直売の販路開拓とか、農業法人が思いつきそうなことを何でもやっている個人農家です。
総合的に味もシステムも県内一位(関東?日本??)だと思います。


DSC_6851-compressor
阿部梨園HP

阿部梨園ブログ


美味しい梨

箱のデザインが面白い!贈答用としてお勧め!!
初めての梨の収穫。色の判断が難しい!
JAへの出荷は結構緩く、かなり緑の物も出荷できるみたいです。むしろ緑のうちにとって、輸送期間を経て黄色くなるタイミングで売るのだとか(トマトや桃みたいな感じですね。)。
でも、阿部梨園では完熟した実を採ります。直売だからこそできる拘りですね。緑が黄色くなり、今日か明日にでも食べたいような色を狙って採る。少し遅れると真っ赤になってシャキシャキ感が失われる。この絶妙なタイミングで収穫します。

実際、笑っちゃうくらい美味しいです。今まで食べていた梨は何だったのでしょう??たまに阿部さんが「これ、まだ早いな。食べてみな。」って出してくる梨があるのですが、スーパーなどで売っている梨をイメージしていると十分美味しく感じてしまいます。

幸水は8月で終了しましたが、9月以降、豊水、あきづき、にっこりなどの品種が出てきます。ぜひお試し下さい。
阿部梨園住所:栃木県宇都宮市下荒針町3409

(今、私は、あのゲス声野郎の家にいますが、家に来てくれれば幸水少しありますよ。)

全体的に大玉が多いです。スーパーでよく見かけるのは3~2L。
ここでは、4Lでも小さく感じてしまいます。

佐川さん

佐川さんデザインのポロシャツ。販売もしています!
畑には出ず、事務系の仕事をしている方です。単なるインドア・さわやか系イケメンではありません。阿部さんは元々、先進的な取組みをしていましたが、昨年、佐川さんが来てから、挑戦が加速しています。幅の広い知識とスキル、課題を発見し改善する力・・・、社会人としてこういう能力を身に着けないといけないなぁと、勉強になることが沢山ありました。学生時代「自分は頭が良いと思っていたけど、その使い方を知らなかった」という話をされていました。私(筆者)には、まず良い頭が無い(笑)。でも、こうやって頭の使い方を教えてくれる先輩に恵まれていることは、本当に幸せなことだと思います。



阿部さんのキャラクターと職場の雰囲気

大学時代にも、何度か見学させていただいていて、阿部さんに対し「すごい農家」「なんか良い人」というイメージがありました。

働いてみると、『謙虚さ』と『自信』を兼ね備えているように感じました。

『謙虚』
佐川さんや、他の従業員を尊重しているような印象を受けます。バイトの身としても、「なんか認められてる!!」なんて気になって、俄然やる気が出ます。
収穫のピーク時、「うわー、梨多いな。収穫めっちゃ時間かかるよ~。」なんて作業に対する不満も勿論ありますが、それで終わらず、「○ケース収穫した!」「○箱出荷した!すごくね!?新記録じゃん!!」と、達成感を分かち合い、従業員の士気が自然と高まります。

『自信』
「自分に自信が無い。自分が相手より劣っていると思いたくない。だから相手を認めない。」そんな思考を無意識にしている人は多いと思います。
阿部さんは、相手を評価し、敬意を示す一方、梨農家としての技術や、阿部梨園の未来への相当な自信を持っていると思います。それは、今まで積み立てて来たノウハウや実績、そこから考えている明確なビジョンがあるからだと思います。確固たる自信があり、そのお陰で人間的な余裕が生まれているのでしょう(か??)。

と、偉そうに色々書いてみました。

私の考察が的を射ているかどうかはともかく、いちアルバイトという立場から見て、良い職場であったことは確かです。就職後、恐らく農業の現場仕事が多くなると思います。町の農産物のPRや地域農業の改善などを手がけることにもなるでしょう(たぶん・・・)。その時、ここでの経験が活かせると思います。メンバー全員でこんな良い雰囲気が作れるよう努力したいです。


そして、阿部梨園に負けないくらい、農業界をリードする存在にならなくては!!


PS
宇都宮大学農学部生へ。
自給は安いけど、勉強になる点が多いと思うので、夏休みのアルバイトとしてお勧めです。