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1/17/2015

Saint Amour村 JeanとSéfanie 11月16日~12月8日

Saint Amour。「聖なる愛」って・・・日本語ではありえない地名だな。
Juraにある人口2300人位のそこそこおおきな村に行って来ました。


19年前に開墾。初めは奥さんのステファニーが畑(家庭菜園)をやっていたが、ジャンが有機農業の学校で勉強し、二年前から本格的に農業を始めた。
ステファニーは高校の教師をしている。




Association des locaux locos(自然食品販売のコミュニティ)

地元の有機農業者などが交代で店番をしている





ビールを造っている人もいる。時間が会わなくて見学できなかったが、次回は是非とも行ってみたい。

ジャム、パン、ハーブのペーストなどの加工品も豊富。どれも質が高い。
特に蜂蜜が良かった。さっぱりしてるのに余韻がしっかり残る。


家の周りと、近くの果樹園、店の近くの畑がある。
家の廻りの畑は二年前、ロバに草を食わせ、花壇のように小さな囲いをし、コンポストのように生ゴミを種ごと入れ、その後黒マルチをした。昨年の1月に耕うん(転地返しはせず、空気を入れるだけ)し、勝手に発芽してくるのを待つ。若い土地には少し追肥をし、ネギや一部の葉菜類などは移植していたが、ジャンも福岡さんをリスペクトしている1人で基本的に放置。






台車に入れた牛糞を育苗様の温床として利用、その後、牛糞は追肥にも使っていた。また、ストーブの灰も撒いていた。フランスは薪ストーブ多いのに灰をカリウム及び、酸度調節に使っているって人は珍しい気がする。
灰を撒いたあとコケが凄く生えていた。コケは弱酸性のとこに良く生えるらしい。そして、イチゴは弱酸性が好き。つまりこれは成功!













店の近くの畑
400年前から畑だった場所。ここは畑に向いているらしい。でも、ビュット(ほうれん草のでかいの)の生育がわるい。窒素が少なく、リン、カリが多いのか?果菜・根菜にはよさそうだ。












どちらの畑も細かい石が多い。そして粘土質。牛糞のせいもあるかも知れないけど、いつも靴がべっちょべちょになる。

リンゴ。ややボケだけど、スイートの甘さとほんのりジョナゴールドっぽい香り。フランスのリンゴ基本的に美味しくないけどこれは美味い。


とある有機農業仲間の畑

店に出す野菜を別の人が管理する畑へ取りに行った。ここはかなり大規模な畑。ハウス多いしトラクターでかい。
この辺の土はほぼ砂。砂浜みたい。300Kmくらいこんな土。
肥料、水が多く必要だが、成長が早い。機械的な栽培するなら便利なのだろう。
アメリカはほぼ水耕と変わらないってこういう事なのか?

ほとんど単植だし、害虫対策どうしてるんだろう?肥料計算で何とかなるのか?







名産品や珍しいもの

コンテ

チーズはコンテが有名。ノルマンディーと言う牛の乳を使う。
癖がなく食べやすいチーズ。保存利くだろうし、お土産にしたい。
地元のチーズ屋さん。コンテ以外にも数種類のチーズがある。

Mont d'or

ジュラのチーズを使った郷土料理。チーズ名と料理名が同じ。
ジャガイモとソーセージを茹で、チーズは木の箱のまま白ワインとニンニクをかけ、オーブンで溶かす。ジャガイモとソーセージの上に溶けたチーズをかけながら食べる。




Raclette

お隣、サヴォワの郷土料理。ヘラに乗せたチーズを専用の機会で加熱し、蒸した芋やハムなどにかけて食べる。
ほとんど材料とやってること同じ笑!


ノバラの酒

クルミワインみたいだけど、後味に酸味があり、タンニンも感じる。

ボジョレ・ヌーヴォー

以外とフランス人も飲む。でも、皆、美味いとは思っていない。いいワインじゃないけど祭り感覚。
それでも日本で飲むのよりいいと思う。まぁあまりいいヴォジョレ飲んだことなかったからな。

若々しくて厚みがないけど、そう言う風に作っている味。これ以上寝かせて美味しくなるとも思わないし、極端にしょぼいわけでもない。

意外と落ち着きのあるフルーツ感と丸みのあるタンニン。口に入れた瞬間の厚みはそこそこ。

後味?奥行きは全くない。すこし良い言い方をすると美味しい水飲んだ後みたい。
これで1グラス1ユーロ、サイゼよりいいじゃ!






Macvinジュラのマスカットリキュール。

梅酒っぽさがある?酸味は薄めだけど、かなり古い梅酒の深みと苦味のようなコクみたいなのがある。香りは薄いけど独特(と最初に思ったけど、もっといい奴飲んだら香り強かった。)。全体的にプルーンっぽい。後味はすっきりで渋みはない。

後からクルミのような味だと言われた。多分この梅酒っぽいコクがくるみの薄皮っぽいんだと思う。
クルミやコンテに合わせるらしい。コンテは合う。個人的にはクルミは甘味が目立ちすぎで合わない気がする。





Savagninと言う白ワイン用ブドウ。

ジュラの品種。Macvinっぽい香りある。(ネットで調べてみるとMacvinもこの品種って書いてあった。聞き間違えたか?まぁ日本語のブログだからあてにならんけどな。)

隣の県、サヴォワも白ワインが有名。そっちはもっとパンチの効いた?スイスっぽい感じがしたけど、これはもっと丸みがある。でも、ちゃんと辛口。どちらも個性的。最近、白も面白いと思ってきた。



その他の情報

ABラベル

有機の証明ラベル。年間400ユーロ位らしい。全部専用プラスチックのパックに入れて販売しなくてはいけないって決まりがあるのだと。
日本の有機JASもだけど、ラベルは金がかかる。根本的な意味を忘れている気がする。


フランスでも虫食広まりつつあるみたい。

ステファニーは食べたことあるって。リオンなら虫食えるレストラン有るんじゃないかってさ。探してみよう!(同時に情報求む!)





1/11/2015

André 11月1日~14日(villeneuve)

ちょっと(いや、かなり)スピリチュアルなものが好きで、元気なおじいさん。こういうの好きな人にはいいのかな。ボールキベタと言うチベットの楽器を演奏していた。和太鼓のように強く響いてくるのも良いけど、やさしく全身に響く感じで結構好きな音だった。


WWOOFerは複数いた。
22年前にこの土地を購入。家の改修や畑の開墾などをしながら徐々に広げている。現在、三つ目の家を改修中。
前にも書いたけど、WWOOF(フランス)の労働時間は基本5時間以内らしい。でも、実際ホストが働いていると働かないと!!って思っちゃうのよねぇ~。
そして、いつものように朝手伝うことがないか聞いてみると「WWOOFは働くためにやるんじゃない。時間をとって色んなことを感じることが大切だ。散歩でもしてくれば良いよ」と、アンドレ。

確かに作業はだいたい単調なものになる。同じような生活をするための研修として捉えるならまだしも、農業者や他のWWOOFerの考え方、地方の実態を知りたいと思っている人にとっては仕事の時間より、町を見たり、周囲の人と話をしたりと言ったことの方が大切。そして、自分の場合は、その為の語学学習も!(汗)!
この言葉のお陰で、ここでは、他のWWOOFerとの会話、語学学習の時間をかなり多く取れた。まぁ作業の内容が石段造りであまり興味がなかったと言うのもあるけど。

アンドレはベジタリアン(乳製品、玉子は食べるタイプ)。もしかして、ベジタリアンに会ったのは初めてかな?どんな料理をするのかと思いきや・・・。まさかのWWOOFer負かせ!!ベジタリアンなら料理しろよ!!笑






農作業はしていないけど、スプーンと指輪を作った。





木のスプーン

彫刻等で削り、やすりをかける。紙やすりを自動で回す機械はあるけど、ほとんど手作り。案外できるもんだな。ただ、時間がかかる。この時代、これ商売にはできないわ。
指輪
WWOOFerのピエールがアクセサリー職人。アクセサリーを作って売ってそのお金で旅をするそうな。金になる特技、強いな~~。
で、指輪を作らせて貰らった!石の名前聞くの忘れた!!





















その他のWWOOFerとの話


ベラと言うアメリカ人WWOOFer。にモンサントのこと聞いたら、アメリカ人のほとんどはモンサント嫌いだって。農業興味ない人も思っているらしい。でも、一度できた大きた仕組みはなかなか変えられない。食品系大企業が農業と食卓を操るという仕組み。アメリカは勿論、フランスでもかなりはまっていると思う。それに気がつき反発する人達は恐らく日本より多いが、日本より症状が重い。他の国でも同じことが起きている。これだけの事例が有るのだから、日本は是非とも事前に予防処置を取って置きたいものだ。

メキシコ人のパブロー。コウロギを唐辛子のスープで煮て食べるって言っていた。辛さにどれ位コウロギの甘味が勝てるのだろう?芋虫も食べるらしい。



オーシャン(大手スーパー)の自社ブランドワイン。4,7ユーロだけどかなり上手い。やっぱ自社ブランドって質良いよな。
スーパーの肉高い。と言うか、めっちゃ安い肉がない。ここは野菜と同じだな。国産がほとんど。
丸ごと一羽(羽、首、内臓なし)の鶏肉が100g当たり0,60ユーロだったけど、骨の文考えたら高いよな。
店内に証ケースに入ってそこで切ってくれるとこもある。そこの肉も同じ位の値段。日本ならそういうとこもっと高いんじゃない?


韓国人オレリアン。
韓国の農業に関する問題のひとつに輸入の義務がある。米をアメリカと中国から買わなくてはいけない。日本のミニマムアクセスみたいなやつ。
メキシコもとうもろこしをアメリカから買うのが義務。毎年、農民のマニフェスタがある。でもメキシコはハリケーンが多いからトウモロコシが壊滅的な被害を受けたときに輸入できる先を作っておく必要はあるよな。

あ、でもどうせ粉にするなら翌年も使えるのか?流石に一年分の蓄えはないか?
その点日本(多分韓国も?)は輸入いらないよな。米の生産量は変動率少ないし(多分日本の米は世界1収量の変化少ない農産物)、保存できるし、最悪、米が駄目になったのが分かってから蕎麦とか芋の作付けすれば餓えないし。


アンドレへの質問。農業の利点、欠点

各地に特産がある。ワイン、チーズが代表。今までのホストもそれぞれの地域で気候や土壌に合わせて適切なものを作っているって解答が多かった。
でも、大量生産大量消費が進み、その長所が忘れられているって。

イメージ的には日本よりかなりそう言うやつしっかり意識している感あるけどな。まぁ確かに観光で使われている奴じゃないと、ほとんどの人知らないもんな。Époissesって言う町名のチーズがあるけど、Époissesの近くの町の人は知らないのに、ちょっと遠くの村の人は知っていること多い気がする。

でも、皆各地にチーズとワインがあるって言うのは分かっているみたい。日本人も米が地域ごとに品種が違うことは知っているだろけど、米をあまり重要と考えていないよな。