Translate

8/09/2013

野菜の旨味を引き出す重ね煮

野菜の煮方で「重ね煮」と言うものがあります。


良い野菜を使ってうまくやると出汁や肉がなくても美味しい煮込みができるんです!!



どんな調理法かと言うと・・・


ただ、野菜を重ねて、塩を振って、必要に応じて水を入れて煮るだけです。

簡単でしょ?



この時の重ねかたが重要なんです。
陽性の物を上、陰性の物を下にして重ねます。

食べ物に陰陽があるの?と思った方いますよね?ちょっと説明します。
そのくらい分かるって方は飛ばして飛ばして下さい(陰陽知ってたら重ね煮知ってる人の方が多いか?)

食べ物には陰性の物、陽性の物があります。漢方とかの考えから来たものだと思います。
身体を冷やすものが陰、温めるものが陽です。

うまくできたもので、夏に食べる、スイカ、キュウリ、トマトなんかは陰性、秋や冬の芋や大根なんかは陽性なんです。
細かいところは文献によって違う気がします。まぁこれ系の話はみんな好き勝手いい過ぎ・・・
植物はほとんど陰性なので、芋や大根、穀物なんかは植物の中では陽性ですが、中間的なものとして扱われることの方が多い気がします。マクロビはこの陰陽の中間的なものを食べるって考えですよね。

肉は陽性と言われたり陰性と言われたりしてますね。まぁいいけど。

私が重ね煮を知るきっかけになった百姓屋敷わらという民宿のHPではきのこ類が陽性、魚介が陰性として扱っていました。

また、このわらでは下へ伸びる物が陽、上へ伸びるものが陰としていました。考え方はともかく、これ結構覚えやすいです。



陽性の物ばかり食べていると攻撃的になり、陰性のものばかり食べていると内気な性格になるみたいなこと書いてる本もあったと思います。血圧の問題ですかね??



この陰と陽については科学的に分かっていないものが多いです。ただ、生姜のように明らかに、特定の成分が身体を温めるものなんかもあります。また、陽性の物は水を外へ出す、陰性の物が水水しく、身体に水を入れる働きをします。水分量が多いと身体が冷える、身体が冷えると水分を出して体温を調整するなんて事は分かっています。この水の影響が大きいのでしょう。






さて、重ね煮ですが

陰性のものを下、陽性の物を上にして重ねます。

わらの考えだと、
上に伸びるものを下、下へ伸びるものを上です

因みに、きのこ類は下、魚介は上など、百姓屋敷わらのHPに詳しくかいてあります。
何となくで案外美味くいくと私は思っていますが。


野菜を重ねたら最後に少し塩を入れます。塩は極陽性なんです。これも、水を外へ出すって考えると納得ですよね。



後は、蓋をして弱火にかけるだけです。焦げそうなら水を少し入れておきます。ほうれん草など、重ね煮に向かないものもあるみたいです。多分、陰性だけど下の方にあると溶けちゃうやつだと思います。

百姓屋敷わらのHPでは、下に向かう力と上に向かう力がうまく調和し・・・
ってありますが、まぁ、食材の質量の問題なんじゃないでしょうかね。下の方に入れている食材は、水に浮く軽いもの、上の方は水に沈むような重い物。だから味が勝手に混ざる。
といっても、最後にそこまで混ざった感ないから、その中の成分の問題なのかな??

食材の陰陽についてちゃんと科学的に研究進んだら面白そう。



これを利用して、ポトフ作りました。

①キャベツ、ネギ、玉ねぎ、ジャガイモを電気ポットで重ね煮。電気ポットある程度水がないと使えないみたいだったので②の出汁も入れました。
(ニンジンが欲しかったけど、バラが高くて、来週から長期連休で家を空ける予定だったので、あきらめました。)




漬物の塩抜きで出た汁と作り置きの昆布出汁を加え、さらに鳥の手羽先もいれ、もう1煮立ちさせて完成。





③ポトフを食べ終え、あまった汁でリゾットにしました。
400CCの汁で米2合、キャベツ、ネギも加え塩コショウ。電子レンジ用プレートで炊きましたが、炊飯器でも出来るはずです。


④さらに、そうめんにも使いました。
長いも、アスパラ
、玉ねぎ、塩で水を抜いたキャベツを酢、蜂蜜、醤油で和えてサラダにしていたのですが、冷たくしたポトフの汁をかけたそうめんにこのサラダを乗せました。





こういう汁物は最後、ご飯で炊き込んだり、麺類に絡めたりも出来るから便利!!



野菜のうまみが出て、本当に美味しくなります!!!
もっと野菜の種類増やして、鮮度のいいものを使うと、塩だけでも美味しいくらいです。





いい食材に出会い、その味を引き出せた瞬間の感動は忘れられませんね。

節約&手抜き料理の毎日のなかで、たま~にそういう瞬間を作れると料理が楽しくなりますよね。




来週、出来たら埼玉で農家をやっている知人のところへ行こうとおもいます。その時そんな食材が手に入るといいなぁ~~。

8/07/2013

夏野菜代表!トマト

トマト高いんですよね〜。でも、不意に安く大量に手にはいることが…

多分、天候で実の成熟が左右されるから、一斉に収穫のピークを迎えるためだと思います。農家は様々な技術を使ってそのピークを避けて出荷しているのですが、それでも収量の偏りはあるもの。さらに雨の後の晴天なんかだと、奇形も多い。

大学時代は栃木市のトマト農家のところでよく規格外のトマトいただいてました。


引っ越してからトマト食べる機会はなくなると思っていたのですが、工場の近くで安い直売所を発見!!(だし応用編で書いたやつです)

ここでは、四個で200円で買える!まぁそんなに何個も買える値段ではないのですが、スーパーに比べれば安い!
しかも美味い!!

市場に出せないやつをこっちに回してる感じですね。


だしの時にも紹介したように、刻んで塩を加えて茹でるだけで甘みが出て美味しいトマトピューレになります。

チーズと合わせれば大抵なにやっても美味しいです!




最近、野菜を昆布だしで重ね煮しておいた夏野菜があったのでこれをトマト煮込みにすることにしました。

トマト買いに行ったら時期が終わりなのか、直売所で売ってない!!
仕方なく今回はトマト缶を使うことにしました。
缶も結構便利ですよね。多分普通に買うより安いし!
野菜の輸入は大量に重ねられない、鮮度を保たなくてはいけないとかの理由で難しいのでしょうが、缶詰なら簡単ですからね。



ジャガイモを薄切りにして、オリーブオイル(ニンニク風味付)、塩、胡椒をかけ、レンジのプレートで加熱。
そこにトマト缶を入れ、蓋を開けた状態でさらに加熱。
暑いうちに、煮込んで置いた野菜を投入。塩コショウと少し醤油も加えました。
余った煮汁は麺汁に(これは、食費のまとめとして書くと思います。)。

トマト系やる時、ワイン、ナツメグ、オレガノとかあるといいんですけどね〜。今家になくて…。
ローリエなんかは街路樹で生えてると思うのですが、まだ見つからない…。



ラタトゥイユってこんな感じ?まぁトマトを使った野菜の煮込みですもんね。
フランス、最初はニースに行くのですが、まさにニースの料理らしい!
わぁ〜ワインのみたい!!

レミーの美味しいレストランの最後にも出てましたね。大学時代にやってた店で、映画のラタトゥイユ再現して出したりしてました。なつかし〜。

写真あった!メニュー表用に撮ったやつです。

まぁこんなに手の混んだ物、1人で作る気にはならないですね笑。


今回のラタトゥイユ。肉入れるの忘れてた!!
トマトはグルタミン酸があるから肉類なくても結構味安定する気がする。でもやっぱり物足りないな。やっぱり日本の出汁文化はすごいですね。

かなり野菜は柔らかくなっているので、このままでもいいけど、肉や魚にかけるなんてのもありかな。
パスタソースにってのは鉄板だけど、冷やしてそうめんも良さそう。


以外と簡単!昆布出汁

今日は、山形のだしではなく、一般的な出汁についてです。

だしの素とか、確かに美味しいのですが、私は日本人として、出汁はなるべく自分で取りたいなんて思ってしまいます。


まぁ、出汁取るのが面倒で料理しなくなるよりは、だしの素使った方がいいと思いますがね。


出汁を取るといっても、昆布を水につけておいて沸騰させないように火にかけとか…、カツオ節を沸騰前に入れて、沈むまで煮て、キッツチンペーパーで濾すだとか…、1番出汁、2番出汁だとか…
そんなことはしません。(たま〜に良い食材が手にはいった時とかにはするけどね。)

基本的にはこんぶ若しくは、煮干を水につけて冷蔵庫に入れて放置。塩を少し入れてもいいです。このまま1週間は持ちます。(2週間置く時もありますが、保証しません笑)

大量に欲しい時は神パックを使っています。


この出汁を必要なだけ出して使います。だから出汁を作るのは週に一回!後は冷蔵庫から出すだけ。
簡単でしょ?!

急に出汁が欲しくなって、準備してなかった時は、昆布を細かくし、水にいれ、沸騰させて、昆布を入れたまま料理しちゃいます。そうすれば出汁は十分でる!


因みに…
水でつけおきした場合の昆布は、料理に入れちゃうか、若しくは佃煮にします。
1週間も漬けていればかなり柔らかくなります(商品によっては固いです。そんな時は細く切ります。)。これを味醂と醤油で煮るというか、炒めるというかします。まぁ今の私の家では、これも電子レンジのプレートを使っていますが。味醂、醤油は2〜3分位で蒸発する程度の量。まぁ味見しながらやって下さい。



煮干も、ほぼ同様に使えますが、頭や内臓は取らないとエグ味が出る時があります。これも商品によるので一回試して、取った方が良さそうなら取ればいいと思います。でも、私はよっぽどでなければ、頭しか取りません。面倒なので。
取った頭はオーブンで焼いて食べています。
煮干も佃煮にしますが、固いのでそのまま煮物などの具にしてしまうことが多いです。



日本人が見つけた旨味!そして、軟水だからこそできた出汁!
うまく使って行きましょう!!

フランスは硬水がほとんどらしいです。硬水だと出汁がうまく取れないので、だしの素持って行こうと思います。

8/04/2013

漬物 ~塩の抗菌作用~

だしを作った時、きゅうりが余ったので、塩に漬けておきました。

ただ、袋に入れて、塩と昆布入れて、空気を抜いて冷蔵しただけ。




塩漬けは保存も効くし、何より簡単。まぁせっかく漬物やるなら発酵系もそのうちやりたいですが。


塩が20%だったか30%だかを超えていれば普通腐りません。なので、ガッツリ塩お入れて、食べる前に水に漬けて塩抜きして食べる。水抜き後に、醤油、しょうが、出汁などに漬けて味をしみこませても美味しいです。


塩や砂糖は浸透圧を利用して食材を保存することが出来ますが、塩は砂糖よりその保存性が優れています。浸透圧もそうですが、砂糖は中途半端じゃ菌の栄養にもなりますからね。

塩は20%くらい、砂糖は60%くらいでほとんど菌が活動できなくなるんだったかな?


たまには科学的な話しましょうか。

中学、高校のころ理科の授業とかもっと食品に絡めて欲しいって思ってたんですよね~
絶対そっちの方が分かりやすいじゃないですか。


さて、浸透圧で菌を抑えるといいましたが、菌の細胞膜が破裂するとかではなくて(それもあるかもしれませんが)、自由水を無くすことで菌を活動できなくします。

自由水とは、まぁ簡単にいえば菌が利用できる水です。水は塩や砂糖と結合して結合水となります。こうなると微生物は水を利用できなくなります。乾燥させるのも同じ理由です。

塩抜きは、逆に浸透圧の低い水につけることで、塩が水の方へ移ります。僕はこの汁も煮物とかに使う時があります。なんか持ったいない気がするんで…




塩につけると水が出るし、塩抜きもするしで、野菜の栄養外に出ちゃってる気がするんですがその辺どうなんでしょうね?

誰か分かりませんか?


漬物と納豆だけでご飯1合以上食べて1食分にしちゃうことがよくあります。ご飯進むんですよねー。

だし第二段! 応用編

仕事から帰ってきて、
        一休みして、 
            風呂入って・・・

                   もう、飯作るの面倒くさい・・・






いつもそんな感じです。


一人暮らしはそうですよね。


そこで、作り置きが役に立つ!!
前に紹介した、山形県の郷土料理だし。先週はこれの作り置きに助けられた。

今回は先週作っただし料理を紹介します。


おっと!!その前に、蝉捕りの時に見つけておいたスベリヒユをだしに加えたんでした!
ただ湯通しして刻んで混ぜただけなのですが・・・
スベリヒユ単体でも結構食べ易いので、おひたしにしたり、からしに和えたりしても美味しいですよ。






さて、では本題に。まずは“だし巻き玉子”

出汁じゃなくてだしね。


卵三個、だしの汁、みりん、醤油、こんぶ出汁を溶いて、レンジ用のプレートに3分の1くらい入れ、2分程度加熱。

半熟くらいで、だしを乗せ、巻く。

後は残りの卵液を2~3回に分けて、入れて加熱、巻くを繰り返す。


これも、火加減が分からなくてレンジだと難しいですね。でも、思ったよりきれいに出来たのでは?

この後に紹介する、パスタのトマトソースとチーズをかけて食べました。









だしを使った冷製トマトパスタ”

職場の近くの畑で直売所を見つけました。そこで、トマトが安く売っていたので購入。パスタにすることに。


まず、トマトをぶつ切り電子ポットに投入。塩と水を少し加え、蓋は開けたままスイッチオン!!
トマトが崩れてきて水が減ったら完成!でも良かったのですが、家にあったので、赤ワインとオリーブオイルも加えました。
冷やして食べるつもりだったので、融点の高い肉の脂は加えませんでした。シーチキン入れようと思ってたのですが、この時点で結構美味しかったのでそれも省略。まぁ今回、トマト自体が美味しかったからな。





さて、麵の方ですが、これも電子ポットで茹でました。鍋でやる時、途中で火を消しても蓋をしておけば大丈夫なんて言いますからね(僕は後半、もう一度火にかけた方が美味しいとおもいますが)。いったん沸騰させて後はポットの保温機能に任せ、最後にもう一度沸騰させました。

電子レンジでスパゲッティが出来るって奴ありますが、あれ嫌いなんですよね。何か、麵の外も中も均一に火が通るというか、もっさりした食感になりません?まぁ2回しか食べたことないんでなんとも言えませんが。






麵は水で占めて(冷凍庫はセミがいっぱいで氷作れない・・・)、煮込んだトマトは冷蔵庫で冷やして麵の上にかけ、さらにだしを乗せて完成。

トマトとだしは一回作ってしまえば置いておけるから、後は麵を茹でるだけ!




学生時代、大量にトマトが手に入ったとき、全部湯むきして、大きな鍋でピューレにしてワインの瓶で保存してたのを思い出しました。

今回は皮はそのままです。そして、すぐ使う予定なのでそこまで煮詰めませんでした。電子ポットで火加減が分からないので水加えましたが、鍋なら水入れなくて大丈夫です。


トマトはこうやって煮詰めると甘くなります。そのままでも美味しいですが、煮込んでも使いやすい食材だと思います。




定番“だしそうめん

定番ですよね?勝手なイメージかな?

料理と言えるか分からないし、わざわざここで書くものでもないかもしれないけど、
まぁそうめん茹でてだしかけて食べましたってだけ。

勿論、麵は電子ポットで茹でてます。

簡単でなおかつ野菜も取れる。素晴らしい夏の料理!!




“だし丼”

ご飯、だし、チーズ→オーブン→目玉焼き   以上

これはいまいちですね。やっぱ冷たいのが良いや。



前回も紹介した様に、ご飯にそのままかけたり、生卵と混ぜたりするだけでも充分美味しいです。
この夏をだし料理で乗り切りましょう!!