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9/02/2015

阿部梨園 ~目指すは日本一の梨農家~

宇都宮の阿部梨園さんで、収穫期だけアルバイトをさせていただきました。阿部さんはかなりビジネスの視点を取り入れていて、パッケージのデザインとか直売の販路開拓とか、農業法人が思いつきそうなことを何でもやっている個人農家です。
総合的に味もシステムも県内一位(関東?日本??)だと思います。


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阿部梨園HP

阿部梨園ブログ


美味しい梨

箱のデザインが面白い!贈答用としてお勧め!!
初めての梨の収穫。色の判断が難しい!
JAへの出荷は結構緩く、かなり緑の物も出荷できるみたいです。むしろ緑のうちにとって、輸送期間を経て黄色くなるタイミングで売るのだとか(トマトや桃みたいな感じですね。)。
でも、阿部梨園では完熟した実を採ります。直売だからこそできる拘りですね。緑が黄色くなり、今日か明日にでも食べたいような色を狙って採る。少し遅れると真っ赤になってシャキシャキ感が失われる。この絶妙なタイミングで収穫します。

実際、笑っちゃうくらい美味しいです。今まで食べていた梨は何だったのでしょう??たまに阿部さんが「これ、まだ早いな。食べてみな。」って出してくる梨があるのですが、スーパーなどで売っている梨をイメージしていると十分美味しく感じてしまいます。

幸水は8月で終了しましたが、9月以降、豊水、あきづき、にっこりなどの品種が出てきます。ぜひお試し下さい。
阿部梨園住所:栃木県宇都宮市下荒針町3409

(今、私は、あのゲス声野郎の家にいますが、家に来てくれれば幸水少しありますよ。)

全体的に大玉が多いです。スーパーでよく見かけるのは3~2L。
ここでは、4Lでも小さく感じてしまいます。

佐川さん

佐川さんデザインのポロシャツ。販売もしています!
畑には出ず、事務系の仕事をしている方です。単なるインドア・さわやか系イケメンではありません。阿部さんは元々、先進的な取組みをしていましたが、昨年、佐川さんが来てから、挑戦が加速しています。幅の広い知識とスキル、課題を発見し改善する力・・・、社会人としてこういう能力を身に着けないといけないなぁと、勉強になることが沢山ありました。学生時代「自分は頭が良いと思っていたけど、その使い方を知らなかった」という話をされていました。私(筆者)には、まず良い頭が無い(笑)。でも、こうやって頭の使い方を教えてくれる先輩に恵まれていることは、本当に幸せなことだと思います。



阿部さんのキャラクターと職場の雰囲気

大学時代にも、何度か見学させていただいていて、阿部さんに対し「すごい農家」「なんか良い人」というイメージがありました。

働いてみると、『謙虚さ』と『自信』を兼ね備えているように感じました。

『謙虚』
佐川さんや、他の従業員を尊重しているような印象を受けます。バイトの身としても、「なんか認められてる!!」なんて気になって、俄然やる気が出ます。
収穫のピーク時、「うわー、梨多いな。収穫めっちゃ時間かかるよ~。」なんて作業に対する不満も勿論ありますが、それで終わらず、「○ケース収穫した!」「○箱出荷した!すごくね!?新記録じゃん!!」と、達成感を分かち合い、従業員の士気が自然と高まります。

『自信』
「自分に自信が無い。自分が相手より劣っていると思いたくない。だから相手を認めない。」そんな思考を無意識にしている人は多いと思います。
阿部さんは、相手を評価し、敬意を示す一方、梨農家としての技術や、阿部梨園の未来への相当な自信を持っていると思います。それは、今まで積み立てて来たノウハウや実績、そこから考えている明確なビジョンがあるからだと思います。確固たる自信があり、そのお陰で人間的な余裕が生まれているのでしょう(か??)。

と、偉そうに色々書いてみました。

私の考察が的を射ているかどうかはともかく、いちアルバイトという立場から見て、良い職場であったことは確かです。就職後、恐らく農業の現場仕事が多くなると思います。町の農産物のPRや地域農業の改善などを手がけることにもなるでしょう(たぶん・・・)。その時、ここでの経験が活かせると思います。メンバー全員でこんな良い雰囲気が作れるよう努力したいです。


そして、阿部梨園に負けないくらい、農業界をリードする存在にならなくては!!


PS
宇都宮大学農学部生へ。
自給は安いけど、勉強になる点が多いと思うので、夏休みのアルバイトとしてお勧めです。

日々旅にして旅を住処とす

久しぶりのブログなので、少し現状報告です。

写真はどれも本文と関係ありません。帰国記念ということで、日本らしいものを載せました。



本日まで

4月にフランスから帰国しました。7月まで援農をしていて、数日前まで、就活していました。「就職するんだ!」ってよく言われますが、いきなり企業とかする自信はないですし、そもそも、「何をやるか」に重きを置いているので、自分が発端である必要はないのです。志を共にできる会社があるのなら、そこに入ればいいじゃないかと言うことです。

就職先の事業はケアハウス、豚肉加工、障害者支援、寺子屋…え と せ と ら。
来年度から耕作放棄地と放棄林を利用した農林業を始める予定で、その部門で働くことになりました。変な会社ですよね。大丈夫なのかな?
不安要素多すぎてチョー楽しみ!!

今後のキーワードは、

就職後の仕事を考えた場合、思いつくキーワードは「町おこし」「耕作放棄地」「小規模自伐型農業」「地域福祉」って感じです。いや、かなり曖昧ですね。
そんな曖昧なキーワードへの理解を深めるため、勉強中。「里山資源論」って本を読みました。町全体で取り組んでいる木質バイオマスを利用(ストーブとか、ペレットとか、発電とか)するシステムとか紹介されていたのですが、発電所を作るまでいかなくても、薪ストーブなどは普及させたいです。
お勧めの本や町などありますか?

今後

よく見る外国人観光客。こんな感じで旅をします!
入社は4月なので、行ってみたかった場所などを訪れる予定です。
すでに、埼玉県小川町の栗山農園と宇都宮の阿部梨園(阿部梨園での記録)へ行きました。

そして、

9
4日までに原付で埼玉・東京・千葉辺りに行きます。
6日にバスで北海道へ行き、「大型特殊免許0円合宿」に参加。
27日頃からヒッチハイクで関東に戻ります(皆さん乗せて下さい)。

10
原付で10日までに宮崎へ行きます。
そこからぷらぷらと関東へ戻る予定です。福岡、岡山、大分、京都、岐阜、愛知、長野には寄りたいと思います(前述した著書で紹介されていた町や友人の所など・・・)。時間あるかな??

原付が壊れなければいいのですが・・・
各地の伝統文化に出会えるかな。(写真は埼玉県、和紙の町小川町)
こんな日本らしい風景に出会えるかな。(写真は栃木県矢板市。蛍の里とか書いてありました。)


こんなご当地料理に出会えるかな。(写真は栃木県、虫食の町宇都宮。最近、セミ人気がすごい!!)

ということで、フランス放浪は終了しましたが、相変わらで借り暮らしのイシクラッティです。
今後も『卓也の食卓』を宜しくお願いします。